観測方法

サブミリ波リム放射サウンディング

国際宇宙ステーションは、 地上から 350 - 400 km 上空にあり約 90 分で地球を一周します。 軌道は傾斜角 51.6°の太陽非同期です。 国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに取り付けられた SMILES は、進行方向から斜め左約 2,000 km 先の大気を観測します。 大気の縁 (リム) を観測するこのような観測方法をリム観測と言います。
SMILES は、高感度な受信機です。 SMILES から電波や光を発するのではなく、 大気が自然に出している (放射している) サブミリ波の電波を検出して、 大気に含まれている化学物質の量を知ることができるのです。 地球大気を、リム方向からのサブミリ波の放射を受信することで探査するので、 サブミリ波リム放射サウンダと呼ばれています。
SMILES アンテナの視野径は 2,000 km 先で、高度方向に約 3 km です。 SMILES ではアンテナを、 リムの位置で大気の底になる向きから大気のほとんどない上方になる向きまで、 53 秒の周期で動かすことにより、 大気の高さで濃度の異なる化学物質の量を詳細に測定します。

smiles-limb


1日でほぼ全球の大気を観測

SMILES は、53 秒周期で観測を行うので 1 日の観測点数は約 1630 点になります。 国際宇宙ステーションが地球の周りを回り、 同時に地球が自転するので、 1日で、地球上のほとんどの場所の大気を測ることができます。 国際宇宙ステーションの軌道から SMILES が観測できる緯度範囲は北緯65度から南緯38度までの範囲です。

Latitude range


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